不幸な猫を減らすためには

帯広保健所に持ち込まれる猫の8割が野良猫、迷子猫、負傷猫で、2割が飼育放棄です。

野良猫に無責任な餌やりをしない

このケースは年配者にとても多く、年配者の多い地区=野良猫が多い地区でもあります。
また、「かわいそうだから」と自ら餌やりをしておいて「居ついてしまって困った」「子どもを産んでしまった、引き取ってほしい」など当会に相談があったり、保健所に持ち込む人も少なくありません。
餌やり行為を迷惑に思っている近隣の方から苦情があれば町役場や市役所に捕獲され、保健所で殺処分となります。

無責任な餌やりの結果、猫たちを不幸にしている事に気づいてください。
不幸な野良猫がこれ以上増えないように、せめて避妊去勢手術することをおすすめします。
人慣れしていない猫の場合は捕獲器の貸出をしていますのでご相談ください。


飼い猫は完全室内飼育で

「家の中だけでは可哀想」と猫を外に出して良いことはひとつもありません。
交通事故、近隣への迷惑、野良猫とのケンカで感染症になったり、心ない人からの虐待にもつながります。

「いつもは帰ってくるのにもう何日も帰ってこない」とその時になって後悔しても、すでに遅い場合もあります。

保健所には明らかに飼い猫とみられる子なのにお迎えが来なかったり交通事故にあい負傷猫として持ち込まれ保健所で亡くなったり殺処分されることもあります。
外に出す気はなくても脱走してしまう場合もあるので、もし飼い猫がいなくなったら保健所、警察、市や町役場に連絡をし近所にチラシを配布するなど全力で捜しましょう。
当会でも情報拡散のお手伝いをしますのでご相談ください。


終生飼育が基本です

保健所への飼育放棄や当会への相談で多い理由は「引っ越しするから」「子どもや孫が猫アレルギーになった」「粗相をするから」「歳をとったからもういい」「病気になって治療費が払えないから」「飼い主が病気、入院、高齢で施設に入った、あるいは亡くなった」など…。
中には呆れた安易な理由もあります。

自分の愛猫の最期が保健所で本当にいいのでしょうか?

 

どうしても飼えなくなった場合は本気で新しい飼い主さんを探してください。
当会は基本的に一般の方からの猫の引き取りはしていませんが、飼い主探しのサポートはいたします。

動物を捨てることは犯罪です

未だに生まれた子猫を山や川に捨てている人の話をたまに聞きますが、それは犯罪ということを認識している人はどれだけいるでしょうか?

公園やスーパーの駐車場、動物病院、当会のような保護施設に置き去りする悪質なケースが十勝管内でも非常に目立ちます。
「ここならなんとかしてくれるだろう」と勝手な解釈をして置いていく…これは立派な犯罪です。
当会では防犯カメラを設置しており、見つけ次第、警察に通報しています。


動物を飼うときは保健所や保護施設から

ペットショップで高価な犬猫が売れる一方、毎年17万頭の犬猫が殺処分されている日本…おかしいと思いませんか?
全国の自治体や愛護団体からの引き取りもご検討ください。

[全国の保健所一覧]

http://www.phcd.jp/03/HClist/index.html


人慣れしていない猫については捕獲機の貸し出しもしていますのでご相談ください。


ひとりひとりが命に対する責任を重く受け止め、不幸な猫がいなくなることを願います